SLAVE限定解読法

 市川哲史著『私が「ヴィジュアル系」だった頃』を読んで、キリトのソロアルバム「Hameln」の歌詞を読み解く。但し、必要なのは<キリトと「PIERROT魂」を再確認してみた>の項ではなく、<SUGIZOと「LUNA SEA世代」を振り返ってみた>の項。……だから、SLAVE限定だって言ってるでしょ。
 私なんかは大分早く立ち直った方だと思うけど(PIERROTのおかげで・笑)、この本を読みながら「よりによってこの時期に、嫌なこと思い出させるなあ……」とか思ってしまったわけですよ。つまり、「活動休止→ソロ活動→バンド再開→結局解散」のあまりにも露骨な例を経験してるから、「ソロ活動」という言葉に対して、トラウマというほどではないにしても軽く嫌な感じはあるんですよ。
 それを思い出した時から、「Hameln」にある「PLOT」という曲の歌詞がそれを指摘してるように思えてきて。特に後半。「なんか励まされてる!?」みたいな。
 まあ、河村ソロと違ってキリトなら、「この人に付いて行けば間違いない」っていうのがあるから……。説明しにくいなあもう。バンドであろうがソロであろうが「この人の笛に付いていこう」って、そう思える。そもそも、バンドとソロであれだけ違うことをやった河村の例がおかしいのであって。じゃあバンドは何だったの?っていう。当時は何も考えずに「LUNA SEARYUICHIのソロ」っていうんで聴いてたんですけど、活動再開後のLUNA SEAを聴いてやっと事態の危険さに気づいた。皆に言われましたからね「どこへ行くんだ河村隆一」って。私に聞かれてももう知らんわ、てな風でしたけど。
 ソロとバンドを並行してるミュージシャンだって沢山いるんだしね。むしろソロが原因で解散したバンドの方が少ない気がする……。PIERROTに関しては心配してませんけどね。
 

 しかし「丘シリーズ」(勝手に命名)はどこまでも続く連ドラのような雰囲気すら漂ってきましたな。まさかソロでもやるとは。だって「クリア・スカイ」から歌詞が続いてんですよ。いやむしろ「メギドの丘」から?
 ちなみに「メギドの丘」は新約聖書では「ハルマゲドン」ていう意味なんですよ。そもそも「ハルマゲドン」は「最終戦争」という意味ではなく、その「戦場」という意味。現在のイスラエル、地中海沿岸にある、らしいです。普通の地図帳だとよく分かんない。