今週のオススメ本
町田康「パンク侍、斬られて候」マガジンハウス
入荷した時からこのタイトルが気になって気になってしょーがなかったんですよ。時代小説で「パンク侍」って何?
ストーリーがあまりにも意味不明なのであらすじ解説いたしません。猿と馬鹿が戦争するんです。そう思ってください。主人公があまりにもダメ人間すぎて同情の余地なし。役人ども頭悪すぎ。でも笑えるから良し。決して公共の場で読まないで下さい。笑いをかみ殺すのに失敗しても責任は誰も取ってくれません。
意味不明で理解不能で言語的に破綻しまくりですが、読みにくくはないです。テンポが良いのですな。ひたすら笑える中にもシュールな部分もあり、シリアスな台詞もあり。おまけにどれだけ無軌道に見えてもオチがちゃんと着いている。最後まで読み切ったところでもう一度タイトルを見てください。ま、「パンク」はあくまでも形容詞だということで。